
敵意を神の愛で上書きする(エステル記 8章)
自分たちを迫害する民族や州の軍隊を女や子供に至るまで一人残らず滅ぼし、殺し、絶滅させ、その持ち物を奪い取ることが許された。 (エステル記8章11節) エステルとモルデカイは、ハマンによるユダヤ人絶滅の文書を取り消そうとしています。しかし、王の印を押された文書は取り消すことができないことが8節で判明します。そこでモルデカイがとった方法は、新たな文書によって、ハマンの文書を上書きすることでした。 モルデカイの出した文書の内容は11節以下に記されています。その内容は、一見すると過激な復讐を容認しているように見えます。しかし、3章13節にあるハマンの文書と比較すると、必ずしもそうではないことが分かります。ハマンの文書においてユダヤ人の絶滅は命令であり、対象に制限はありません。これはハマンのユダヤ人に対する敵意を反映しています。一方、モルデカイの文書は、命令ではなく許可です。その対象は、自分たちを迫害する民族や州の軍隊です。あくまで自衛の範囲に留まっています。ここに示されているのは、自らに向けられた敵意を、敵意で返さない神の民の姿勢です。この姿勢は、十字架のキリストに示された敵を赦される神の愛につながっています。 敵意を神の愛で上書きすることは簡単ではありません。キリストの十字架によって赦された私たちこそが、それをなすことができるのです。 【祈り】…
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