
告白を生きる者へ、神は愛ゆえに沈黙する(ヨブ記 10章)
御手をもってわたしを形づくってくださったのに あなたはわたしを取り巻くすべてのものをも わたしをも、呑み込んでしまわれる。 わたしの人生など何ほどのこともないのです。 わたしから離れ去り、立ち直らせてください。 (ヨブ記10章8節、20節) 主は与え、主は奪う」(1章21節)。ヨブは、かつて自身が語ったその告白を深めていきます。告白を生身で経験し、苦しむことを通して。 なぜ、神は、一方で人間を形づくり、命と恵みを約束されながら(12節)、しかし、他方で人間を災いに呑み込んでしまわれるのか。かつての告白に、ヨブはもう美しい調和を見ることができません。与え、奪われる神は矛盾しておられる。それが、ヨブのリアルで、率直な感覚になりました。もはや安定した告白の日々にヨブは帰れません。矛盾しているように見える神が耐え難い。その神のもとにある日々を厭う。ヨブは混乱し、願います。神が自分から離れて去ってくれることを。そうして、神から解放され、自分が消えていくことを。 それでも、ヨブは自分からは、神に別れを告げることができません。それがヨブの信仰です。神が離れ去ること。ヨブはその別れを最後の恩寵として神に願います。それがヨブのギリギリの愛です。神は、そのヨブに愛を絶やされません。ヨブから離れられません。神は、ヨブに捉えきれない大いなる神として、ヨブの願いに沈黙を貫かれます。
The skinny
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